樋口長市と川本宇之介が東京聾唖学校内に聾唖会館を建てた理由の考察
樋口長市と川本宇之介はなぜ、東京聾唖学校内に聾唖会館を建てた理由について私なりに考察した事を記していきます。
- 池袋に建てられると聾唖者達の行動の把握が難しくなるのは困る。だから、東京聾唖学校内に聾唖会館を建てた方が聾唖者達の行動を把握しやすくなり、制限していくのが容易となる。
- 聾唖者達が口話教育に対し、強く反発していくという事態を起こさないように抑えつける事に繋がる。
- 東京聾唖学校内にあるのだから、東京聾唖学校校長及び関係者に対し、強く言えない状況を作る事ができる。
- 東京聾唖学校内にある聾唖会館に出入りする聾唖者達に口話を強く勧める事が出来る。
という様に樋口長市と川本宇之介にとってはメリットだらけになっていたのではないかと思います。
だから、大家善一郎を始め、多くの聾唖者達にとっては我慢ならない事だったと思いますが、聾唖者達の力が弱く、黙って従うしかないという選択を余儀なくされていた事になっていたかも知れません。
参考文献
【藤本敏文】
【大家善一郎の回想】
【川本宇之介の生涯と人間性】
【筑波大学付属聾学校同窓会史】
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