川本宇之介の狙い
当時の聾教育及び聾社会の出来事と川本宇之介の出来事を整理してみたら、以下の出来事に注目しました。
大正14年11月22日
日本聾口話普及会設立
川本宇之介、幹事となる。
大正15年1月6日
日本聾唖協会は解散し、社団法人日本聾唖協会を設立
三浦浩、藤本敏文、樋口長市、川本宇之介の4名が設立代表者
大正14~15年の時点で川本宇之介は聾教育及び聾社会の両方に干渉していた事が判る。二つの組織に干渉していく狙いは聾教育及び聾社会に口話を浸透させ、口話一本化していく事だと思います。
手話を言語とする聾唖者から見れば、ゾッとする話であると思います。当時を生きていた聾唖者にとっては生きた心地がしなかったかも知れません。
参考文献
- 【藤本敏文】
- 【口話教育の父 西川吉之助伝】
- 【川本宇之介の生涯と人間性】
- 【聾教育学精説】
- 【筑波大学付属聾学校同窓会史】
- 【日本聴力障害者新聞縮刷版1巻】
- 【聾唖界】
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